「夢は夜ひらく〜怨歌の誕生」
1969年9月 〜 1972年5月
名曲「新宿の女」でデビュー後、右肩あがりの石坂−圭子コンビは3曲目「夢は夜ひらく」で早くもキャリアの頂点を向かえる。76万枚という当時としては空前絶後の売上。生き急ぐかのような密度の濃い活動を続ける。良くも悪しくも「演歌歌手」としての地位を不動のものとしたがその活動の中で「知らない町で」のようなフォーキー（Folky)ともいえる清清しい名曲も残している。CDコレクションのライナーに前田祥丈氏が「演歌の枠に押し込めてしまうことの理不尽さ」と「むしろ藤圭子の歌唱力に楽曲が助けられた」というを述べているが、怨歌という呪縛からリスナーも売り手も抜けきれなかったことが惜しまれる。

「明日から私は〜転換期」
1972年9月 〜 1975年4月