日暮里のKさんから大変貴重なお話をメールで戴きました

『私の親友は、藤圭子さんに顔も声も似ています。
親友も私も業界に席を置き、
特に親友は藤圭子さんに会う機会がありました。

ある日、その親友が圭子さん本人に
「あなた私に、似ているって言われない？」と聞かれて、
「はい、よく言われます。」と答えたら、彼女に抱きしめられたそうです。

圭子さんは感情をストレートに出す、
心の真っすぐな、
人間的にも魅力的な人だと思います。

歌は抜群に上手く、ある大変有名な方が藤圭子さんが現役の頃、

「あんな歌の上手い娘は居ない」
と、絶賛していました。

彼女が亡くなった時は私も、親友もとてもショックでした。
彼女のような人が何故、辛い思いをしなければならなかったのか。
今となっては、今度は幸せな人生を歩んで行けるよう供養するしかありません。

彼女のような歌手は二度と出てきません。
このまま忘れられてしまうにはとても惜しい存在です。

唯一の藤圭子さんのファンサイトなので投稿させて頂きました。
ファンの皆様、これからも藤圭子さんの事を忘れる事なく、
ずっと応援してあげてくださいね。
どうか宜しくお願いします。　（日暮里のK）　』

生前の圭子さんにお会いになったご親友のご経験と圭子さんの人間味に触れることができるお話をありがとうございました。

圭子さんがお亡くなりになった後に発刊された「流星ひとつ」を読んで思ったことは、圭子さんは大変プライドの高い人だったように感じました。
「プライドが高い」というとわがまま、高慢という風にお取りになるなる方もいらっしゃるかもしれませんが、
私は、誇り、プライドというものを、

「自分も人も決してごまかさない」

ということだと思っています。

そういう人はごまかさないというより、ごまかしたくても、どうしてもごまかすことができないんだと思います。圭子さんの心の奥の方にあるなにかが絶対に自分や人をごまかすことを許さなかったように思います。

音楽を聴く人は誰でも知らず知らずのうちに、もしくは懸命に、できるなら奏者や作り手や歌い手の「誇り」に触れたい、共感したいと思いながら聞いていると思ってます。
圭子さんの歌の奥の方にあるその誇りに多くの人が共感する何かがあったからこそ多くの人が圭子さんの歌に心を動かされたんだと思ってます。

日暮里のKさん、投稿ありがとうございました